二階建ての細長い建物に暖かな灯りが点っている。中は、二階の部屋に本やレコードが所狭しと並び、床を貫いて掛かる梯子をつたって下へと降りると、更に壁を覆い尽くすように書物が並んだ部屋で一人の痩せた青年が机に向かっていた。彼の手元には三つのレバーが付いた小さな機械が置いてある。そして彼はわたしにその操作の説明をしはじめる。窓の向こうで、幾つもの小さなオレンジの球体がカラカラと風に吹かれて転げている。(4/24/01)