曲がりくねった一本の水路を辿りながら人を探していた。ここは保養地としてつくられた水のサロンで、鍾乳洞型の至る処に水が湧き出している。くるぶしあたりで擽る水を静かにかき分けながら、胎内をイメージさせるトンネル路をひたすら進んで行く。しばらく行くと、水の廊下の片隅で、流れに身体をゆだねながらうたた寝をする友達をみつけた。(10/31/01)